答えは身体が

知っている

 

あるべき「理想」

から考えて


●観察、実験を重ね、物質レベルから出発して実証してゆく科学。現実に実証されることを見い出し、答えを出してゆく中、一つわかると、さらに多数の疑問が生まれ、それらについて、どんどん研究されてきました。積み重ねるように多くのことが解明されてきましたが、それでも宇宙全体数%としか解明していないと言われています。

●酵素は物質でありますから、科学者、研究者の仕事の分野です。しかし、今は十分に解明されていないと思うのです。

酵素はあるべき「理想」を抱いていて、そこに向かうために存在する物質であると私は思います。理想がわからないと見出すことができないのです。私たちの身体は、私たちの意識のために存在している。私たちの意識の乗り舟のようなものです。

この意識がこの世界に何をどのように表現するのかが大きな問題なのです。でも。それが自覚なく、理解されることもなく、ただ環境に依存し、主体性を見失い、今だけの満足を求めて、刹那的に生きる人々が変わることが待たれているのではないかと思います。

 

●あるべき理想をイメージして、自らを律してゆく生き方をしましょうと、誘うのが「酵素」のように思えてなりません。

そこからズレたときに「病気」となったり、また「試練」という形で、我々に警告をときとして与えるのではないかと思います。酵素は不思議な体内物質でありますが、私たちの心とつながり、自然とつながっていて私たちの生き方と密接につながっている自然界が生んだ不思議物質なんだと思います。

●宇宙はビッグバンから生まれたという説があります。ではその行きつく先は、いったい何なのか?はわかりません。

宇宙もにも「ある理想」があり、刻一刻と変化しているのは理想に向かう変化かと思うのです。それを促進するのも、遅れさせるのも、この地球上では、人間の責任だと思います。酵素とは、人間の存在と地球、そして身体と酵素という相似形をなしているように思えてなりません。

●理想を求めないで今だけの満足に生きる人は、おおむね、食事や酒など快楽に流されやすく、仕事には厳しくとも私生活、食事を律するのを嫌う傾向があるようです。自分にとって都合の悪い、いやなこと、不快なことが起こった時に、食や酒や睡眠、その他の快楽による代償行為で解消させてゆくことでなく、いやなこと、試練に意味があるという人生観に立つことではないかと思うのです。そのように、受け止めて生きてゆくことが、あるべき理想の生き方かと思います。そして、この生き方こそが予防医学だと考えるのです。