酵素の説明1 充実した地球環境

●宇宙の言葉、自然界の言葉

地球に生きる生物たちのエネルギーの源は太陽です。太陽の光と熱によって生命の営みがあります。

上記のように、太陽は大きく、そして、全方位に膨大な光を放出し続けています。地球に届くその光はわずかで金星も火星も光を受けているのですが、地表の様子は全く違います。金星も火星も殺風景そのものですが、この地球の表面の美しさは他にみることがありません。星々を構成しているものは、岩石とかガスらしいです。地球の表面は全く違い、まさに「母なる大地」。あらゆるものを産み育てる条件が整っています。「育てたい」という思いがみなぎっているとしか私には考えられません。地球上の現象、雨、風、虹に、オーロラ、山々の姿に海や湖、渓流の流れから大河の流れ、さらに北極や南極の様相…。

これは、いったい何を意味しているのでしょうか?生命の豊かさ。生きとしいけるものを愛し育む思いを感じます。

悠久のとき、長い長い時間をかけて、地球は生命を育める豊かな環境をつくりました。大気や大海が生まれ、微生物が誕生し、豊かな個性がつながりあって地球環境が出来上がります。

金星と地球と火星の比較

⇧ 金星

 

金星は太陽から2番目の位置を公転しています。また、地球から見て太陽からひとつ手前の公転軌道を周回しており、最も地球から距離の近い惑星です。
金星には二酸化炭素を主成分とし、わずかに窒素を含む大気が存在する。大気圧は非常に高く地表で約90気圧ある(地球での水深900mに相当)、地表は480度。金星の厚い雲は太陽光の80%を宇宙空間へと反射するため、地表に届く日光そのものは地球よりも少なく、金星の上空には高速の風が吹いていて、高度60kmで時速400kmにもなります。ぶ厚い硫酸の雲があり太陽を隠します。生物が生存できる可能性はないでしょう。ただ、雲の中に微生物が存在しているかもしれないという説はあります。

⇧ 地球

    地球には、海があり、川があり、大地があり、山があり

  雨がふり、風がふき、昼夜の温度差がほどよく、生命が

  繁栄するにふさわしい環境があります。

  これは、「育む」「成長させたい」「豊かなな実りを生む」

  という、意志がこの星にあるのではないでしょうか?

⇧ 火星

火星が赤く見えるのは、地表に海はなく、酸化鉄(赤さび)が含まれているためで、直径は地球の半分ほどで、質量は地球の約 1⁄10 に過ぎないため、火星の地表での重力の強さは地球の40%ほどしかない。火星の表面積は、地球の表面積の約 1/4であるが、これは地球の陸地の面積(約1.5億km2)とほぼ等しい。火星の自転周期は地球のそれと非常に近く、火星の1日(1火星太陽日、1 sol)は、24時間39分35.244秒である。また地球と同じように太陽に対して自転軸を傾けたまま公転しているので、火星には季節が存在する。

 

●金星、地球、火星との比較

あきらかに、地球には育むという条件が満ちていることがみてとれます。地球の環境は、昼夜の寒暖の差はとても穏やかです。

一目瞭然です。そして、このことに、おおいに驚くべきでしょう。生物が存在しているのは、地球そのものに、「育む」という環境が見事に整っていて、「すべてを生かす」という環境であることを感じるのです。

当たり前に生きているので言われないとわからない私であると思いますし、学校教育では「発見」を驚きを大切にせずに、テストの解答として知識として先に与えられてしまうために、なんでもかんでも当たり前になっていると感じるのです。

●酵素のはたらきは「孝」

 表現(はたらき)と主張(意図)

とても、当たり前のことを言います。

「私たちは、表現しているものしか見ることができません」

「その表現をしているモノの背景には、意志があります」

「その表現の主体者の主張。また、無意識の意図です」

「見えるモノには、それを生み出す意志があります」

「その意志は、見ようとしないと見えないものです」

 

「地球の表面に繰り広げられる大自然の営み」。

  地球には、海があり、川があり、大地があり、山があり

  雨がふり、風がふき、昼夜の温度差がほどよく、生命が

  繁栄するにふさわしい環境があります。

  これは、「育む」「成長させたい」「豊かなな実りを生む」

  という、意志がこの星にあるのではないでしょうか?

 

●奇跡のような恒常性を抱く地球

あらゆる生命には、太陽の熱光が必要です。地球には太陽からの太陽風というプラズマを回避する磁場があります。また、大気により、太陽光線が緩和されて昼夜の温度差の少ない生命を育むために適した環境をつくりあげています。

生命誕生の条件がそろう確率は想像を超えた天文学的数字がはじき出されるそうです。

しかし、私たちは、すでに生きています。いかに天文学的数字であろうと、もう当たり前にしていて、何も驚きません。「当たり前」という意識からは見えないのです。「当たり前」は、「真実」を見えなくさせている意識の鈍感な壁です。

 

●大自然という「親」に対して応えたい…「孝」の想いを抱いている個性あふれる植物と動物たち。

酵素は、は生きとし生けるものがすべて抱いているのです。さらに、動物は本能により、生き方、ライフスタイルが規定されています。本能から外れた生き方をしません。酵素の「孝」がここにあるのです。「孝」というのは、親の気持ちがわからないと「孝行」はできまないものです。「本能」は大自然から与えられた規定された行為でしょう。

 

植物は、「種(たね)」として、水と光と熱により、成長し、やがて木として育ち、様々な生命と関わり、育む役割を植物はします。自然世界に貢献したいという思いが植物の中に眠っているのです。

その成長を助ける生体内の物質が「酵素」であるといえないでしょうか。

人間も体内に酵素を抱き、身体そのものは自然界の動物となんら変わりないシステムです。

しかし、人間だけがそれからはみ出すことが許されているようです。「自由意志」「創造」という権能を与えられ文明をつくっ

ているのです。自分たちのつくりたいものを創造して自然を破壊しようとするのか。それとも、地球環境への貢献を願うのか、自由にできるのです。

 

●酵素をどう見るか

学者は、酵素を物質としてみて研究をします。難解な化学式にします。一つ一つの酵素に対してたいへんに詳しいようですが、全体性を見失っていると思うのです。自然界には、恒常性という大いなる意志があり、それに向かって、動植物も鉱物も存在していて、大いなるその意思に従い貢献しようとしているのです。その全体像を知ったときに人間は圧倒的な感動体験をするのです。

 

たとえば、あのアポロの宇宙飛行士が抱いた宇宙(ユニバース)体験です。大自然は一見すると個々の種の連携が少し垣間見れるのですが、無限に近い個性のハーモニーなのです。個々の種に、全体に対する貢献への意志があるから連携が生まれているのではないでしょうか。そして、生体内の触媒である「酵素」も同じ働きをするのです。顕微鏡をのぞいたり、化学式で考えると見えなくなる、回答がここにあるのではないでしょうか。

※太陽の光と熱をもとに地球には多くの生命が生きています。太陽から降り注ぐ光には生命にとって危険なものもありますが、地球の中心核が鉄であるために磁場が生まれ、太陽風なるものをうまく回避させて、多くの生命が栄えているのです。

※樹々は、二酸化炭素と太陽光により、光合成をしてでんぷんをつくります。花を咲かせ、実をつけます。鳥や昆虫、コケ、微生物に住処を提供し、自然界の環境を保全し、「生きとし生けるものを生かそう」としています。「自然界に貢献しょう」とする意志があります。それは「孝」に通じる働き、つまり親である自然界の心に同調し、子として貢献する姿ではないでしょうか。

 

●円環的人生と地球の四季

太陽に対して、地軸がわずかばり傾斜しています。そのために地域によっては寒暖の差が生まれ、四季が繰り広げられます。

さらに、円環的人生観がしめすように、あらゆる生命には、その四季に応じるかのように生命の営みの豊かさがあります。

誕生し、成長し、新しい世代を生み、育て、老い衰えて、死を迎える。地軸と生命の季節というべき営みがあるのは、偶然にしてはうまくできすぎています。それら、不思議満載を「当たり前」としてかたずけてることに、宝を宝として受け止められない私たちの心のみずみずしさを失った教育があるのかも知れません。